運営者、発表者の皆様ありがとうございました。
私は技術的なことはよくわからないのですが、
今後ソーシャルメディアがどうビジネスに影響を及ぼすのかに
興味があってSBM研究会に参加させてもらっています。
個人的に特に興味深かったプレゼンについてと、
参加後に考えたことをまとめてみました。
●国立情報学研究所 大向さん
サイト単位での協調フィルタリングはSBMに適しておらず、ユーザ単位で推薦したほうがよい。イノベータがブクマした情報をフォロワーなどに流す形で推薦するのが精度が高い。ユーザに着目する推薦は計算量が少なくても済むうえに効果的。
というような内容でした。
はてブでいうならお気に入りのユーザーを複数人登録しておいて、その中から多くの人がブクマしているものだけを推薦するというようなイメージですかね。
イノベータとユーザーの類似度でイノベータが選ばれるということだったので、類似度以外でどう工夫して機能に落とし込んでいくかがポイントかなあと思いました。例えば興味があるカテゴリを選択しておくと、カテゴリごとの類似度に重み付けがされるとかそんなイメージです。
こういう機能次第でユーザーが新しい情報を手に入れられるかっていうのが変わってくると思いました。
●慶應大 上野さん
時間情報に基づきWebページの種類を分析して、長期間にわたってブクマされているページには有用なものが多いというような内容でした。
紹介されていたセレクトブクマを実際に使ってみましたが、いろいろと参考になるサイトを見つけることができて非常に有用なツールでした。
Googleとの比較をされていたんですが、Googleはユーザの性質がわからないために、最大公約を目指して検索結果を出そうとしているはずなので、あまり比較してもしょうがないような気がしました。定量化するのが難しそうですが、今後は検索する人の目的や嗜好をどうにかして数値化して、それにあわせてパラメータを変えて検索結果を出すというようなことをしていくのかもしれません。
●はてな 伊藤さん
リニューアルにあたっての経緯やリニューアルによる影響などいろいろ挙がってましたが、コミュニティは分散するべきという点が一番興味深かったです。
分散したコミュニティになれば、ユーザが自分の一番欲しいコアな情報が得やすくなる。なのでお気に入りの機能を強化してユーザー間のつながりを作っているようです。mixi や facebookなどの外部の情報を取り込んでグループを作るという方法もうまく導入できれば面白そうでした。
●その他考えたこと
どういう機能を追加するとユーザが増えるか、アクセスが増えるかという議論に追加で、SBMをどうビジネスにしていくのかという議論があると面白いかなと思いました。どうお金にしていくかという部分です。
あと、SBMによってどうやって情報が伝播していくのかを研究している人がいれば発表してくれないかなあと思っています。
以下のいくつかの記事で話題になっているようなことを、時系列を含めたSBMのデータを使って、横軸に時間で縦軸に累計ブクマ数を取ると、どういうグラフになるサイト、ページが多いのかを知りたいです。
はてなブックマーク・user数の傾向
はてなブックマークのuser数の傾向と分析 - ザオ陸 - かたみみ部
はてなブックマーク、ブックマーク数による傾向と分析 - 北の大地から送る物欲日記
はてなブックマーク・user数の傾向を検証してみる
SBM以外の外部の情報も組み合わせて集計して、
TopHatenarというサイトのようなイメージで、ブクマが大量に集まるフックになった
ニュースサイトやアルファブックマーカーによるブクマなどを可視化してみると面白そうです。
あと、ユーザの属性やサイトのカテゴリ別にサービス作ってる人がいればそれについても聞きたいです。
いろいろとインスピレーションをもらってきたので、自分でもいろいろと調べたり考えたりしていこうと思います。
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