結論
広告代理店のアドキタ、自社のGoogleビジネスプロフィールが停止されました。
しかも理由は「詐欺的なコンテンツと虚偽の振る舞い」です。詐欺? 虚偽? いったい何が引っかかったのでしょうか。
停止メールが届いたのは、2026年9月16日の20時38分でした。そこから再審査請求を送るまでの53分を、実際の画面でそのままお見せしますね。
先に結果をお伝えすると、2日後の9月18日13時54分に復活しました。停止から約41時間で、検索とマップに戻ってきたんです。
「停止されました」のメールが届く
届いたのは、このメールです。
違反の種類は「詐欺的なコンテンツと虚偽の振る舞い」。じゃあ、どこが詐欺だったのか? と思いますよね。
それが、メールのどこにも書いていません。
書いてあったのは、これだけでした。
- 違反の種類
- 判定したのは「自動管理システム」
- 「再審査請求」のボタン
ボタンを押せば、すぐにでも申し立てはできます。ただ、このあと画面を進めて分かるのですが、再審査請求は1回しか送れません。
原因が分からないまま送って、通らなかったら……それは避けたいところです。なので、ボタンは押さずに、まずプロフィールを1項目ずつ疑っていくことにしました。
まず疑ったのは「ビジネス名」
一番あやしく見えたのは、名前でした。
「アドキタ~北摂の広告代理店~」
名前に、地域と業種が入っていますよね。Googleのガイドラインでは、ビジネス名に宣伝の言葉を足すことは認められていません。
たしかに、広告っぽい名前だ……!
ただ、同じガイドラインには「実際のビジネスで一貫して使っている名前」を使う、とも書いてあります。この名前、実は次の3か所で同じ表記で使っています。(というか屋号だし。。。)
- 自社サイト
- note
- プレスリリース
ということで、名前はシロ。変えずに次へ進みました。
ウェブサイト欄を開いたら…
次に「ビジネス情報」の「連絡先」タブを開いてみました。
ウェブサイト欄に入っていたのは、アドキタとは別のサイトのURLでした。
アドキタのサイトじゃない。
つまり、外から見るとこうなっていたわけです。
- 名前は「アドキタ」
- リンク先は、アドキタとは別のサイト
名前と中身が違う事業、に見えますよね。これなら「虚偽の振る舞い」と言われても、説明がついてしまいます。
なので、ここをアドキタの公式サイト https://socialmediamarketing.jp/ に直しました。
カテゴリに見慣れない表示が
原因はこれだけかな? と思って、念のため「概要」タブも見てみると、ビジネスカテゴリに青い帯が出ていました。
「更新が必要な情報が一部あります」とあるのに、「現在」も「更新が必要です」も、同じ「広告代理店」なんです。
何を更新しろと?日本語の意味わからんのだが!(笑)
とりあえず「更新」を押して、メインカテゴリの欄を開いてみました。
赤い文字で、こう出ました。
「この業種はお客様の地域ではご利用いただけません」
広告代理店なのに、「広告代理店」のカテゴリが使えない。(´;ω;`) 設定していたカテゴリが、この地域では選べないものになっていました。
じゃあ何を選べばいいのか。欄に「マーケティング」と打ってみました。
ヒーティングオイル業者やスケーティングインストラクターまで出てきますが、選んだのは一番上の「マーケティング エージェンシー」。広告代理店に一番近いカテゴリです。(そもそも、なんやヒーティングオイルって(笑))
ちなみに、カテゴリは手で打った文字のままでは登録できません。候補の一覧から選んだものだけが通ります。
追加のカテゴリも、同じように候補から実際の仕事に合うものを足しています。
- メイン: マーケティング エージェンシー
- 追加: マーケティング コンサルタント
- 追加: インターネット マーケティング業
- 追加: ウェブ デザイナー
説明文にも、別の話が
同じ「概要」タブの説明文。ここも読み直してみると…
区切り線から後ろが、まるごとアドキタ以外の宣伝でした。 前に書いた説明が、そのまま残っていた。。。失態&怠惰(´;ω;`)
アドキタのプロフィールなのに、説明文の半分がアドキタ以外の話。
ここでも、名前と中身が食い違っていたわけです。なので説明文は、次の2つを抜いて書き直しました。
- アドキタ以外の名前と宣伝
- 「売上UPを実現」という、結果を約束する言い方 (これは念のため!!)
「実店舗の営業なし」?
ここまで来たら、全部のタブを上から読んでいくことにしました。すると「その他」タブに、こんな設定があったんです。
サービスオプション: 実店舗の営業なし
え、お客さん来ますけど?(これまた見落としがちですな!)
アドキタの事務所には来客があります。それなのにプロフィールは「実店舗の営業なし」。一方で、住所はしっかり表示していて、サービス提供地域は空欄でした。
「お客さんは来ません」と言いながら、住所を出している。
Googleのガイドラインでは、来客を受けない事業は住所を出さずに、サービス提供地域を設定することになっています。どっちつかずの状態だったわけです。
来客は実際にあるので、住所はそのままにして、サービスオプションを「実店舗の営業あり」に直しました。
もし来客がない事業なら、直す向きは反対になります。
- 住所を非表示にする
- サービス提供地域に、対応している市区町村を入れる
いよいよ再審査請求へ
ここまで直して、ようやく再審査請求の画面に進みます。最初に出てくるのは、ログイン中のアカウントの確認です。
プロフィールを管理しているアカウントなので、そのまま「確認」を押します。すると次の画面に、停止の決定が一覧で出てきました。
- 不承認日: 2026年9月16日
- 決定: ビジネス プロフィールは停止されました(詐欺的なコンテンツ)
- 詳細: 再審査請求可能
- 審査のステータス: 送信されたものはありません
左の丸を選ぶと、「続行」が押せるようになります。
「1回のみ」の文字
「続行」の先で出てきたのが、この画面です。
「重要: 再審査請求は1回のみ送信できます」
やっぱり、チャンスは1回だけでした。Googleの再審査は、口コミの削除依頼でも1回きりです(気になる方はこちら)。
プロフィールは先に直してあるので、あとはここで何を出すか。アップロードできる書類は、次の4種類でした。
- 法人登録
- 営業許可証
- 納税証明書
- 公共料金の明細書
書類なしでも送れます。ただ1回きりなら、出せるものは出しておきたいですよね。
出す書類は、登記簿と納税証明書
会社の書類フォルダを探して、この2つにしました。
| 書類 | 発行元 | 載っていること |
|---|---|---|
| 履歴事項全部証明書 | 法務局 | 会社名・本店の住所・事業の目的 |
| 納税証明書(その3の3) | 税務署 | 会社名・住所・未納がないこと |
登記簿の「事業の目的」には、「広告代理業」が入っているので、カテゴリを選び直した理由の裏付けにもなります。
納税証明書は、手元に2種類ありました。(直近、必要な機会がありまして、、、)
- その1: 法人税の額が載っている
- その3の3: 未納がないことだけで、税額は載っていない
住所と会社名が分かれば十分なので、使うのは税額が載らない「その3の3」です。
ただ、ここで1つ落とし穴がありました。
「アドキタ」という名前は、どちらの書類にも載っていません。
書類に載っているのは、運営会社の「SweetLeap株式会社」です。名前が違うと、「本当に同じ事業?」となりかねません。なので、このつながりは説明の欄で補うことにしました。
説明の欄に何を書くか
説明の欄は、空欄でも送れます。でも、チャンスは1回なので、直したところは全部書きました。
実際に送った文面がこちら(一部の表現はぼかしています)。会社名と住所を入れ替えればそのまま使えるので、よければ参考にしてみてください。
書くときに決めていたのは、3段落に分けることです。
- 誰が、どこで、どの名前で営業しているか(書類の会社名とプロフィールの名前をつなぐ)
- 何を直したか(1項目1行)
- 何を添付したか
あとは祈るだけ……どうか頼む!!(/ω\)
送信! その結果は…
「再審査請求を送信」をクリック。
進み具合は100%。「再審査請求を送信しました」と出ました。
気になる結果は…すぐには出ません。画面に書かれていたのは、次の3つです。
- 審査には最長で5営業日かかることがある
- 結果はメールで届く
- 審査中は、ビジネスプロフィールを新しく作らない
停止されたからといって、プロフィールを作り直すのはNGです。注意書きのとおり、ここは結果のメールを待ちます。
送れたかどうかは、ヘルプページで分かる
送信したからといって、「受け付けました」というメールが来るわけではありません。今回、送信のあとに届いたメールはゼロ。本当に届いているのか、分からないままでした。
結果のメールも、この時点ではまだ来ていません。そんなときに見つけたのが、停止を知らせるヘルプページの下のほうです。「さらにサポートが必要な場合」の欄に、自分のケースが出ていました。
- ケースは「Google Maps」の名前で受け付けられている
- 状態は「処理中」
- 送信から12時間たっても、表示は変わらず
- メールは、受付のものも結果のものも、まだ届いていない
メールが来なくても、送れていないわけではありません。ログインしたままヘルプページを開けば、受け付けられたかどうかはここで見られるので、不安なときも確かめられます。
結果は「承認」
9月18日の13時40分。送信から約40時間たって届いたのは、このメールです。
件名は「再審査請求が承認されました」。メールに書かれていたのは、次の2つです。
- 最近行った再審査請求が承認された
- 制限の解除が反映されるまで、最大24時間かかることがある
最長5営業日と書かれていたところ、結果が出たのは2営業日目の昼でした。その2分後、13時42分に再審査請求を管理する画面を開くと、表示が変わっていました。
- 決定: ビジネス プロフィールは停止されました(詐欺的なコンテンツ)
- 詳細: 承認済み
- 審査のステータス: 審査完了
1回きりの再審査請求は、これで無事に通りました。
承認から復活までは14分
ただ、承認されたからといって、すぐに元どおりになるわけではありません。承認メールの時点で、停止の解除はまだ反映されていませんでした。メールにも「制限の解除が反映されるまで最大 24 時間かかる場合があります」と書かれています。
- 承認のメールが届く
- 管理画面は「承認済み」「審査完了」になる
- でも、停止の解除はまだ反映されていない
なので、承認メールが来たら、反映されるまでもう少しだけ時間がかかります。
「リスティングが公開されました」
待つこと14分。もう1通、メールが届きました。
件名は「Google リスティングが公開されました」。
本文には、こう書かれていました。
「お客様のビジネスが Google 検索とマップに表示されるようになりました。」
最大24時間と書かれていた反映は、承認からたった14分でした。停止メールから数えると、約41時間で元に戻ったことになります。
- 9月16日 20時38分: 停止のメール
- 9月16日 21時31分: 再審査請求を送信
- 9月18日 13時40分: 承認のメール
- 9月18日 13時54分: 検索とマップに公開のメール
検索して、本当に戻ったか見てみた
とはいえ、メールだけではなかなか信じきれませんよね。実際に「アドキタ」で検索してみました。
戻ってる!
- 名前: アドキタ~北摂の広告代理店~
- 評価: ★4.9、Googleのクチコミ21件
- 営業時間: 営業中
プロフィールが、検索結果の右側にそのまま出ていました。停止から約41時間、原因を探して、直して、1回きりの再審査請求を出したら、プロフィールは元どおりに戻りました。
設定がずれると、検索とマップに出なくなる
「検索とマップに表示されるようになりました」というメールが来た、ということは、それまでの約41時間は表示されていなかったということですよね。そして止まった原因は、プロフィールの設定のずれでした。
- ウェブサイト欄のURL
- 説明文
- 使えなくなっていたカテゴリ
- 「実店舗の営業」の有無
中でもカテゴリは、同じ「広告代理店」のままなのに「この地域ではご利用いただけません」に変わっていました。一度きちんと設定しても、そのままで大丈夫とは限りません。
検索とマップに出ない日が続けば、そのぶん見つけてもらえる機会は減ります。
停止されたら、送る前にここを見る
今回、実際に開いて確かめた場所を並べておきます。業態によっては、ここに追加で見る場所もあります(業態別は下にまとめています)。
- 「連絡先」タブ: ウェブサイトが、ビジネス名と同じ事業のサイトか
- 「概要」タブ: カテゴリに「更新が必要な情報」の表示が出ていないか
- 「概要」タブ: 説明文に、そのビジネス以外の宣伝や、結果を約束する言葉がないか
- 「その他」タブ: 「実店舗の営業」の有無と、住所を出すかどうかが揃っているか
- 手元の書類: 会社名と住所が、プロフィールと同じ表記で載っているか
どれも、停止メールを読んだだけでは分からなかったものばかりです。画面を開いて、初めて見つかった場所なんです。
業態によって、見る場所はもっと増える
上のチェックは、事務所に来客がある広告代理店の場合です。業態が違えば引っかかる場所も変わってくるので、Googleのガイドラインから、業態ごとに見直したい場所を拾ってみました。
お店に来てもらう業態(飲食店・美容室・クリニックなど)
- 営業時間: お客さんに対応できる、ふだんの時間になっているか
- 季節の休み: オフシーズンは「臨時休業」にできる
- カテゴリ: 中心の事業に当てはまるものを、できるだけ少なく選んでいるか
出張・訪問する業態(清掃・リフォーム・訪問介護など)
- 住所: お客さんが来ない業態なら、住所は非表示にする
- サービス提供地域: 拠点から車で2時間以内に収まっているか
事務所で受ける業態(士業・コンサル・代理店など)
- 来客の有無: 「実店舗の営業」と住所の出し方が揃っているか(アドキタが引っかかったのはここ!)
- レンタルオフィス・バーチャルオフィス: 看板があって、営業時間中にスタッフが常駐していないと登録できない
店舗が複数ある業態(チェーン・多店舗)
- プロフィールの数: 1つの拠点に1つだけ。同じ店を2つ作っていないか
- ウェブサイト: その店舗とは別の場所や、別の事業のページに飛ばすURLになっていないか
見るのは、自分の業態のところだけで十分です。
今日やること
店舗ビジネスにとって、Googleビジネスプロフィールが止まるのは死活問題です。検索にもマップにも出なくなり、その間に来るはずだったお客さんを逃してしまいます。
なので、まずは今日、自社のビジネスプロフィールの「概要」タブを開いて、書いてある内容に偽りがないかを確かめるところから始めてみましょう。
- ビジネス名は、実際に使っている名前か
- カテゴリは、いまの事業に合っているか
- 説明文に、その事業以外の話が混ざっていないか
記事を読んで「Googleマップ、ちゃんとしないとまずいかも」と思った方。設定の仕方が分からない方。そもそも口コミの伸ばし方が分からない方。
そんなときのために、口コミロボ™というツールがあります。
- 複数店舗のプロフィールを、まとめて管理できる
- 概要などの情報を、いまの事業に合わせて更新し続けられる
- 設定のずれを減らして、アカウント停止のリスクを下げる
実は、アドキタもこれを機に、自社のプロフィールに導入してみました。(いままでしてなかったんかい!バシッ!)



